2021-11-06
松の司にゆかりのある方々に手紙を送り、その方の今観たい聴きたいものを紹介してもらいながら、それと一緒に呑みたい松の司商品を教えていただく『with Matsunotsukasa』。手紙のやりとりをご覧いただきながら松の司を楽しむ参考にしてもらえたらと思います。
担当は原です。
第四回目のテーマは『器』
お相手は陶芸家の植葉 香澄さんです。
以前、はせがわ酒店さんのPB商品「純米大吟醸 AIYAMA21」のパッケージ用の図案を描いていただいたこともあり、物語性のある独特な作風が魅力的な香澄さんに手紙を書きました。
香澄さんへの手紙 >>>
拝啓
秋らしく涼しい日も多くなり、着るものに悩む季節の変わり目ではございますが、お元気にされていますでしょうか?
その節は「AIYAMA21」のラベル・パッケージ製作で大変お世話になりました。香澄さんに素敵な図案を描いていただいたお陰で、本当に美しいたたずまいの商品になりました。蔵に飾っているボトルを見るといまだにニンマリとしてしまいます。
日頃からよく思うのですが、日本酒は日本酒だけでは成り立ちません。中身を伝える良いパッケージがあり、気持ちよく飲めるシチュエーションがあり、お酒を引き立ててくれる料理や器があってはじめて美味しい日本酒が飲めます。 そこで、自分とお酒との最後の架け橋というか、眼に触れ手に触れ口に触れてお酒を口へとはこんでくれる酒器について、陶芸家である香澄さんに尋ねてみたくなりました。
この秋に日本酒を飲むならどんな器を使いたいですか?
またその器で飲むならウチのどのお酒が飲みたいですか?
独特な世界観でオブジェから器まで作られている香澄さんの今の気分を是非教えてください。よろしくお願い致します。またこれから寒い季節がやってきます。お忙しいと思いますが、どうかお身体をご自愛ください。
敬具
松瀬酒造株式会社 原 一成
>>> 香澄さんからの手紙
拝啓
お手紙ありがとうございます。
つい最近まで暑かったのに急に寒くなり体がついて行くのが大変です。
慣れない子育てと制作で毎日バタバタしておりますが、元気にやっております。
「AIYAMA21」の際は大変お世話になりました。
本当に素敵なラベルとパッケージにして頂き、感謝しております。私の大切な宝ものです。
今回器について尋ねて頂きましたが、お返事遅くなり申し訳ございません。私は器が大好きで気に入ったものを買い集めていますが、自分の作品と正反対のタイプの作風のものが多いです。
私も夫も松の司のお酒が大好きで、おいしいお酒に合う器をその時々の気分で選んで楽しませて頂いてます。
この秋に日本酒を飲むならどんな器で、どのお酒?ということで、私はこの秋 瀧川恵美子さんの鼠志野のぐいのみでAZOLLA50を飲みたいです。瀧川恵美子さんの志野や鼠志野の器は上品でやわらかく、美しい香りのAZOLLAにぴったりなのではと思います。
出典:銀座 黒田陶苑
何かとバタバタする毎日ですが、秋の夜 音楽を聴きながら素敵な器でAZOLLAを飲むというゆったりとした至福の時間をつくりたいです。
原さんもいよいよ忙しいシーズンに入りますね。くれぐれもお身体ご自愛くださいね。
これからもおいしいお酒楽しみにしております。
みな様にどうぞよろしくお伝え下さいませ。
敬具
植葉 香澄
瀧川恵美子さんの鼠志野の器、素敵ですね。やわらかな灰色の中で自然に息づく草木の絵付けが、無農薬の山田錦を使って生酛造りで醸すAZOLLA50の「自然」というテーマともよく親和するように感じます。
みなさんも是非、その時々の気分で器とお酒を合わせながら秋の夜をお楽しみください。
香澄さん、ありがとうございました。
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