2022-08-16
こんにちは蔵人 原です。
先日行われた兵主大社さんでの8月用の写真撮影の様子をお伝えします。
まずは8月上旬《立秋》の撮影から。
【軸】
徳川光圀 筆の「八朔の嘉儀」
【器】
黒漆器 碗・膳、湖東焼 鉢・土瓶・赤絵金彩 盃
【料理】
小ハス なれ鮨、そうめん
【酒】
松の司 純米大吟醸 AZOLLA35
水戸黄門でお馴染み「恐れ多くも先の副将軍 水戸光圀公」のお書きになったお中元に対するお礼状と夏の料理たち。そこに合わせたのは「純米大吟醸 AZOLLA35」です。
「AZOLLA35」の品良く静かな味わいの中に感じられる乳酸系のニュアンス(ミルキーさややわらかな酸)となめらかな熟成感が、鮒鮨よりも軽くクセのないハスのなれ鮨に寄り添います。
立秋とはいえまだ蒸し暑い夏の夜、光圀公から頂いたお礼状を拝読しながら夫婦で一献。ほど良く漬かった小ハスのなれ鮨のまろやかでさっぱりとした味を自賛しながら、冷やしておいたとっておきの酒を注ぎ、その静かでなめらかな熟成の味わいに舌鼓。
といった感じでしょうか。
続いて8月下旬《処暑》の撮影です。
【軸】
三輪休雪(第十一代)筆の「消息」
【器】
三輪休雪(第十一代)作の萩 盃、湖東焼 小皿・向付、
六条樋の古材
【料理】
うろり・いさざの佃煮、かぼちゃのポタージュ
【酒】
松の司 純米酒 尾花
滋賀県ではよく見かける湖魚(うろり・いさざ)の佃煮とかぼちゃのポタージュという日常の料理に、この8月末にリリースとなる「純米酒 尾花」とセレクト。
熟成酒や新酒などいくつかヴィンテージをブレンドした「尾花」は《熟味と鮮度》《なめらかさとキレ》《複雑さと軽やかさ》という一見相反する味わいが共存しています。
佃煮の甘くしっかりとした味には熟味と複雑な香味が、まろやかなポタージュにはなめらかな甘みがよくマッチしながら、キレのある後口が次の杯をうながします。
暑さも峠をこえた処暑の夕べ、お膳代わりの古木を敷いて夕食前に酒を一杯。いつもの佃煮と畑でとれた野菜の冷たいスープを肴に親子で酌み交わす酒の名前は「尾花」。虫の声とススキを意味する酒に季節の変わり目を感じながらぼんやりと外を眺めるひととき。
といった風情でしょうかね。
今回の写真も楽しみにお待ちください。
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